念願叶った40000歩の旅 六

みなさん、明珠堂です。
ついに旅ブログも6回目…
我ながら盛りだくさんだったなと感心しています。


今日は実際には2日目のクライマックス。
黄檗萬福寺普茶料理編です。
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萬福寺に入り

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ずんずん進みます。

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この回廊も中国風で、
屋根のついている回廊は日本式では無いそうです。
あとで知りましたが、この回廊も重要文化財だそうです。

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そして、これは叩いてはいけない本物の開梆です。

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そして、普茶料理をいただく黄龍閣に着きました。

個室に通されました

そのお部屋の床の間に飾ってあった書には…
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松に古今の色無し
松は季節が変化しても色が変わらない…
という、茶の湯や禅で使われる
おめでたい言葉だそうです。

これは黄檗宗萬福寺の管長様の書です。
じつは現管長様は私の菩提寺の住職なのです。
せっかく萬福寺に行くなら今だ
と、言うことで行ってきました
しかも、この部屋まで来ていただきました。
おつきの和尚様(かなり偉い方)とともに、
優しくこの書の意味を教えてくださいました

そして、黄檗宗と言えば普茶料理
『どうぞゆっくり』と言われましたので、
しっかり頂きました

まずは…
筝羹(シュンカン)
旬の野菜や乾物の煮物などを大皿に盛り合わせた一皿で、
普茶料理の中の華ともいえます。
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真ん中が茄子の田楽。
それが乗っている紫蘇はお麩の佃煮と一緒に頂きます。
ここから左に向かって生湯葉、生麩、揚げ麩。
その隣のかまぼこみたいなのは揚げた長芋。
(これはカマボコもどきかな?)
生麩の味噌漬け、シイタケです。
中央にあるのは飛龍頭(がんもどき)と
忘れちゃった


麻腐(マフ)
ごま豆腐の元祖ともいうべき洗練された逸品です。
胡麻の旨味と香りが口の中に広がります。
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そして、精進料理の定番の胡麻豆腐は濃厚なのに軽い。
おかしな表現だけど本当に美味しかったです

寿免(スメ)
清湯(チンタン)ともいわれる澄まし汁。
具に唐揚げが入っていてなんとも珍しい一品ですが、淡味で非常にあっさりとしています。
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具はがんもどきと梅干の天ぷらでした。

もどき
精進の食材を使って鰻の蒲焼やカマボコに見立てた料理。
見るだけで楽しくなる料理の工夫が、席を和やかに引き立ててくれます。
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たぶん、イカもどき.
酢味噌だったかな

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隠元豆の黒胡麻和え。

黄檗宗の開祖である隠元禅師が、
日本に持ち込まれた野菜は隠元豆だけではありません。
たけのこ(孟宗竹)や蓮根。
そして、風太の大好きなスイカ隠元禅師が持ち込まれたそうです。
風太が我が家にやってきてスイカを好きなのも
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ええ、もちろんいただきました

油𩝐(ユジ)
一見天ぷらのようですが、素材や衣自体に味がついており、唐揚げに近い料理です。
梅干しや饅頭などの変わり食材も楽しませてくれます。
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カマボコみたいなのは大根。
右側が紅しょうがの天ぷら。
ごぼうに里芋、生麩の天ぷら。
赤と白の饅頭を巴にして揚げたもの等…

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かなりのボリュームでした。

雲片(ウンペン)
調理の際に残ったへたなども余すことなくいただくために、
細かく刻んで葛でとじ、雲に見た立てています。
普茶料理の代表的な料理です。
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わかりやすく言うとかた焼きそば。
残り物になりそうなものまで食べることが禅のこころですね。

醃菜
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いわゆる香の物。
瓢箪の漬物も美味しかったです

飯子
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今回は栗ご飯でした。
秋ですね~

水果(スイゴ)
料理の最後を締めくくるデザートです。
果物と甘味で口の中をすっきりとさせてくれます。
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草団子に羊羹とオレンジでした。
ごちそうさまでした


外を見ると…
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萬福禅寺の文字が

施餓鬼
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ひとくち分のご飯が置かれていました。

ここまでが普茶料理でした。
普茶料理の普茶とは“普(あまね)く茶を施す”だったかな?
では、普通とは
“普く通る”とは何ぞや?
みなさんの考えている普通…
何でしょうね

続く