小雪の闘病記 №1

みなさん、明珠堂です。
 今まで風太のリンパ腫闘病については、ほぼライブで書いていましたが、小雪の癲癇の発病から危篤、そして奇跡の復活については時々ブログに書く程度でした。それが今回、知り合いの知り合いの飼っている猫も癲癇が治まらずに困っているという話を聞きました。『癲癇の話、ブログに出てる?』と聞かれ、『ブログを始める前の事なので出ていません』と答えましたが、これも何かの縁。どなたかの役に立てればと思い、長々と綴ってみようと思います。
 闘病は済んだ後の記録ですので、興味の無い方はスルーしてください。 

H26.4.24
 私がジムでトレーニングをして帰宅すると、βさんが誰かが吐いたみたいという。『水みたいな感じだけど…』と言うので、翌朝に動物病院へ行く。特に問題はないみたいだが、抗生物質の注射?を2本打たれる。体重は3.4㎏。体温は直腸温で39.2℃。

4.26
 Am4:00にまた吐く。これで、吐いたのが小雪と判明する。病院へ行き、また注射とプロナミドを5日分投薬。この時点では、数日前に観葉植物のモンステラを噛んだので、その中毒症状と思っていました。
 
5.1
 昨日でプロナミドは終了。昨日は元気は無いけど吐きはしなかったのだが、Am5:30に大量に嘔吐する。
 そして、7002分程度強直し、よだれを流し失禁する。廊下が濡れていたのはオシッコだったのだ。病院へ電話すると癲癇かもしれないと…
 獣医さんに『動画を撮れないか』と言われるも『ちょっと無理』という。でも、動画をyoutubeで見てみることにしました。ちょっと恐かったけど見てみると小雪と同じ症状。病院へ連れて行きその旨を伝えると『では、癲癇の治療をしましょう。』ということになり、癲癇治療薬フェノバールの投与開始。この時の薬の量は、11/4を1日2回投与。
※今考えれば一般的な治療でした。なぜ、この後悪化したのかは不明。

9:53 よだれと軽めの強直。
10:07 よだれと軽めの強直、少し失禁。
11:00 よだれと軽めの強直。
12:35 よだれと軽めの強直。
14:18 よだれと軽めの強直、少しウンチが漏れる。


イメージ 1

 あまりの発作の回数に慌てていた私たちは、セカンドオピニオンを求めて他の動物病院へ。そこでは、ジアゼパム10mg1/8にしてフェノバールと服用。すると、小雪はフラフラして体に力が入らなくなってしまったのでケージで寝かせる。


5.2
2:50 & 3:20 & 3:50に発作が起きる。
4:00 フェノバール1/4投薬。
4:30 & 5:00 & 6:30 & 7:30 &8:00~9:00に発作発生。
9:00~10:30の間に発作が2回。
 
  昨夜の薬が効きすぎた?ということと、発作の回数が多すぎるので2軒目の病院へ。脳や神経の炎症を防ぐためにステロイド注射をする。ジアゼパムは効きすぎなので服用中止する。フェノバールは発作が増えてたら増やしても良いとのこと。この晩も発作の回数は多い。夜間にフェノバールを投与するもまったく効果なし…。
 
5.3
 5.2の夜から5.3の朝まで癲癇発作は20~30分に1回起きる。段々と痙攣は激しさを増し、心配そうに見守る風太にも小雪は気付かない。よだれとおしっこまみれの小雪をタオルで拭きながら必死でマッサージする。
 その時、風太小雪をなめて少しでも奇麗にしようとする。それを見ると涙が出てくるが発作の激しさは変わらない。
 発作の様子は、最初に目が遠くを視る感じで虚ろになり、よだれがタラーと垂れると痙攣が始まり失禁する。目が遠くを視始めたら、風太も怪我をしてしまうので小雪から離し、見守るだけとなる。看病している私もほぼ寝ていることができない状況になる。
 
朝、仕事の予約も満員。仕事の準備をしている最中も発作は起こる。暴れて危険なのでケージに入れていたら、敷いていたバスタオルに鮮血がついている。調べてみると、ケージの網に小雪の爪が引っ掛かり剥がれてしまった。獣医さんに電話すると『爪は大丈夫だが…』とのこと。Gw の真っ只中で、どこも病院は締まっている。もう最悪。
 
このまま自宅に置いていたらどうなるかはわからないので、大きめの段ボールに入れて仕事場に連れてくる。しかし、朝の時点で呼んでも反応はない。
仕事場でも発作は止まず『うぉーーー』といううめき声とともに段ボールで痙攣する。
そして…Pm3:00 もう小雪が限界。細かく痙攣しながら、口を開けて短く息をする。この日、 そして、16:00以降の仕事はすべてキャンセル。どなたも快く許していただけました。この近辺で1軒だけGWに診察している“おだわら動物病院”へ直行しました。
渋滞の名所“真鶴道路”も奇跡的に空いていて、渋滞すれば2~3時間はかかるのを30~40程度で病院へ到着。病院の駐車場も満車なので、βさんだけで小雪を連れて院内へ。診察を受けると、『命のやり取りになるかもしれません。今が山場です。やることをやってみるので、夜まで小田原市内にいてください。』と言われました。
病院では体温41℃、3.1kg。私たちのいない間は、酸素ルームに入れらていたようです。そのおかげで酸欠状態から脱することができたみたい。2時間後に病院へ行き検査結果を聞くと、血液検査・X検査では異常は見つかりませんでした。ただし、胃がパンパンで朝の食事が全く消化されていないままでした。
※これが後々大変になるのです。
小雪の病名は、やはり“てんかん”でした。そして、発作が治まる前に次の発作が起こる“重積発作”ではなかったかとのことでした。小雪の年齢から考えると、水頭症や腫瘍などは考えにくいけれども、今後の症状ではMRICTなどの検査も必要かもしれないと言われました。
そして、その日は1晩入院です。前の晩は、ほとんど寝ないで看病し、夕方まで目一杯仕事をして疲れているはずなのに、やっぱり眠れなかった
 
5.4
 不安な夜も明けて、約束のAm9:00過ぎに病院へ電話すると『自分で食事もしているので退院できますよ。』とのことで、夕方17:00にお迎えに行きました。この日は小田原のお祭りです。ネットの情報では、癲癇には大きな音などで驚かすのは良くないと書かれていたので、この時ばかりは楽しげな祭囃子も恨めしく思えました。
 この日から薬はフェノバール1/2を12時間おき。発作が出たらジアゼパム1/4を頓服で飲ませる。でも、『ひどい発作が出たら夜中でも対応しますから電話して下さい。』という病院の対応でどれだけ気持ちが落ち着いたことか…

続く